1年後2年後 そしてその先にある姿・・・・。
1つのものごとを成し遂げるにはそれなりの時間や年月がかかるものです。
入門するときは音符は読めない、どんな手の形で弾けばよいのかもわからない。
子供だって大人だってみんなはじめは同じなんですよ。
それが 【1か月経つ頃には指を動かすことが出来る】
【3か月経つ頃には音符を目で追うことが出来る】
年齢によっては 【1か月または3か月で両手を鍵盤に置いて両手でピアノが弾けるようになる】
すべてのものごとがすぐにできるようになる人もいれば、ある程度時間をかけてじっくりやるとできるようになる人もいるわけです。
同時に複数のことを難なく器用にできる人もいれば、一極集中でやっていく人もいます。
私はどうなのかといいますと・・・・・
※同時に複数のことを器用にこなせない。
※ある程度時間をかけないとできないタイプ。 なんです。
中学生の時、みんながこぞって塾に通い始めたのを横目に
「楽器の練習時間がとれなくなるから。 音楽に集中したいから」
「普通に勉強していれば自分の学力・実力に見合った高校に入ることができるので無理をしない」
この2つの理由から塾には行きませんでした。
結果として、自分の実力ギリギリの学校に入学した友達はいつも苦しんでいました。
私はというと入学した学校が音楽科だったということと、たまたま最初のテストの結果が好成績をとってしまったため教師に期待をかけられてしまい・・・・・しかもめちゃくちゃ校則が厳しい学校でしたので高校の3年間、ガリ勉で真面目な高校生を装うハメに・・・・・。
テストも一夜漬けや短期間だけ要領よく集中して好成績がとれるような人間だったらもっと人生が変わっていたのかもしれませんが、何せ きちんと前もって時間を逆算して計画を立てて勉強をして本番に臨む ということをやらないと本当にダメダメな結果になってしまうということでいつも追われていたような気がします。
(実は未だに発表会の準備がこのような感じです)
しかも試験の範囲が発表される前にこっそり職員室に詰め寄って各教科の先生をつかまえてこっそりみんなよりも前に試験の範囲を聞いて前もって早めに準備をしておくということをしないと好成績が取れませんので、入学以来先生方に植え付けられたイメージを崩さないために?といいますか、何か必死でしたよ。
短期間に要領よくパッパとものごとをこなせる人が未だにどれだけうらやましいかわかりますか・・・?
いろいろなクラブが好成績を次々に収めていく中(運動部も合唱部も演劇部もですよ。
でもめちゃくちゃ部活が厳しそうで傍目からみてその中に入るのは絶対に嫌でした)
吹奏楽部がなかったことで愕然とし、他のクラブ活動から逃げて帰宅部=バンド活動そしてひたすら楽器練習と音楽鑑賞に明け暮れる毎日でした。
結果としてそれが今につながっているのだと思います。
同時に複数のことが出来ない・・・・・。
よく男性はこのタイプだといわれています。
でも集中するとすごい力を発揮します。 それも後から凄くなるタイプも多かったりします。
最初から何もかも優秀な人も数多くいらっしゃいますし、今まで教えてきた男の子もどちらかのタイプでした。
料理の分野も写真家もそれ以外も常にトップをいってるのは常に男性だったりします。
ですから実のところ、男性には頭が上がりません。(意外に思われるかもしれませんが)
私は小学校時代はあまりパッとしないタイプで、中学生以降に音楽も急にやる気が開花したタイプです。
天才でも秀才でもない、どちらかというとひたすら努力をし続けないとどんどんダメになるタイプ。
こんな人間が誰の意思でもなく、自分だけの意思でこれまでやってきました。
いろいろなタイプの人がいます。
そして以前にもブログ記事で触れましたが 女の子と男の子は基本、脳の構造が違います。
共通していえることは 【好きなことは伸びる】ということなんです。
勉強もスポーツもピアノも他のことも難なく器用にこなせる人と、私のように努力をし続けないと全く普通の基準にも届かないタイプ。
ですから 今、お子様がどんな状態、タイプであっても必ずその子にはいいところや適切なやり方があるんです。
今は弾けなくても半年後には・・・・・1年後には そして2年後その先には。
その成長度合いを見届けるのが今の私の役目だと思っています。