ピアノ個人レッスンとグループレッスンの違い
◆ピアノ・エレクトーンなど鍵盤楽器における個人レッスンとグループレッスンの違い、
それぞれのメリット・デメリットについてお話したいと思います。
まず最初に主に大手音楽教室などで昔から行なわれているグループレッスンですが
(私も昔、大手音楽教室でグループレッスンも担当していたことがありました)
1 音楽のお友達ができる
2 レベルアップのための競争相手ができて、刺激になる
などのメリットがあります。
大手教室のグループレッスンはレッスンの中味・講師との相性など考えることなく、
TVその他メディアで多く取り上げられていることが多いため、
いわゆる「知名度」「看板名」で入会される方がほとんどなのです。
➡昔からあるし誰でも知っているから
●グループレッスンの場合、盲点となりやすい点をいくつか揚げておきますと、
1 自分の希望した曜日・時間に希望のコースがあるとは限らない
2 講師を選ぶことができない
3 子供のグループレッスンの場合、
競争することが必ずしもよい結果を生み出すとは限らない。
(お子さまの性格によります)
コツコツと自分に合ったレッスンの仕方や自分のペースで集中してレッスンを行なった方が効率よく上達していくこともあります。
いつのまにかお母様同士の競争になっていることに気が付かず、
知らぬ間にお子さまを音楽嫌いにさせているケースもあります。
(気が付かないうちにこうなってしまってから個人の教室に移ろうとしても
お子様本人がすでに音楽がイヤになっているので、上手くはいきません)
例) 母 「どうしてこんなこともできないの!?」
子→叱られることでますます家での練習がイヤになる
こういう例もたくさんみてきました。
こうなってしまったら既に遅しです。
4 一人一人に目が行き届かないため、
手の形やクセを直すといった指導はできない。
音符や楽典など理解していなくても、そのまま先へ進んでしまう。
家でお母さんが手を貸さないと「ただ行っているだけ」の生徒になりやすい。
後に個人レッスンに移行するにしても、
すべて1からやり直しさせられるケースが多い。
○8割のお子さんが音符が読めていない
○2割のお子さんが一見音符が読めて器用に弾けているように見えても
実は耳でおぼえているだけで楽譜を目で追えていない
一方、マンツーマン(個人レッスン)のメリット・デメリットについてですが、
大手教室の個人レッスンと個人が開業している個人レッスンとの違いも述べたいと思います。
大手・個人に限らず、マンツーマン(個人レッスン)のメリットは
1 一人一人に目が行き届くため、初歩の段階から一人一人のクセや性格を判断することができる。
(講師の指導経験や技量によって異なります)
2 わからないことやできないことなど、
その微妙なニュアンスをすぐその場で質問することができる。
3 レッスン時間は講師を独占できるので、レッスン時間イコール自分だけの時間
グループや集合個人(同じ時間に同じ教室に集まっているが、一人一人習っている内容が異なるレッスン形態)の場合、レッスン時間が個人レッスンの倍時間でも一斉授業であるため実質的にはレッスン生の人数が多ければ多いほど自身が見てもらう時間は少ない(5~10分ということも)
これは英会話・パソコン教室など他の習い事も同じです。
デメリットとしては
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自分のペースで習えるが、
本人次第のため早く進む人はどんどん上達していきますが、
レッスンを休みがちだったり、家でほとんど練習しない場合、
いつまでもテキストが進まず上達しない、ということがあります。
以外に知られていないことですが、
大手教室(大手楽器店や複数の講師を抱える教室など)の講師は、
そこの社員ではありません。
○○楽器店・○○スクールなどの看板を借りた個人事業主なのです。
演奏活動を中心に週1,2日だけ来ている講師もいれば、
大学や専門学校又は他の教室と兼任している講師もいます。
従って、毎日同じ教室に来ているとは限りません。
そのため、ご自身が何らかの都合でレッスン曜日を変える場合、
講師も変わってしまうことがあります。
個人の教室は正に講師自身が経営・営業。指導を一人で担うわけです。
ですから講師自身が”動く広告塔”になるわけです。
HPをくまなく見て観察してみましょう。
●何となく古臭い、いつの時代?感
●クラシック業界人にしかわからない経歴や言い回し
●生活感満載で所帯じみている感じ(主婦のおけいこビジネス感満載)
個人の教室はこういうところも多いです。
HPから伝わるあなたの直感は大体当たる確率が高いです。
書いていることが良くても写真を見て生理的に受け付けない、
電話などで話し方などや言葉の使い方などが合わないと思ったら辞めましょう。
ピアノのレッスンは一回だけで終るものではありません。
一度入門したら何年かは先生と毎週や月に1,2回は密に接する時間を共有します。
●個人の教室でも教室のカラー・講師のスタンスによって得意・不得意分野があることでしょう。
たとえば子供は指導しても大人は指導しないとか、
又はその逆で大人の方のみの指導を行なうところ
中・上級者や音大受験指導を中心に行なうところや、
初心者の指導をされないところもあります。
ほぼ大半はクラシック音楽に偏っているところが多く、
反対にジャズだけというところもあります。
先生から醸し出すオーラは全く真逆なタイプが多いです。
一口にクラシックを習いたいと言っても、単に演奏できればいいのか、
音を深く追求したいのか
ソルフェージュ的なことや聴音なども習いたいとか、
そういった細かいことの要望に答えやすいのが個人教室でしょう。
ただし講師によって考え方や指導の仕方が異なるので、
事前に「こういうことを教わりたい」ということを明確に伝えた上で、
それを受け入れてくれるかどうか確認してから体験レッスンに臨んだ方が良いと思います。
何も告げずに体験レッスンを申し込むとほぼクラシックの技術を積み上げていくレッスンになってしまうことが大半です。
最近でこそ一部の音楽大学でジャズ・ポップス系の音楽を行なっているところも
ありますが、
ピアノの先生の9割以上はクラシック畑しか知らない、勉強してこなかった人です。
クラシックを習いたい・極めたい方はいいのですが、
それでも世代別や状況によって指導の仕方が変わるので、
入会前にご自身がどんなジャンルの音楽をやりたいのか、上達を望んでいるか、
マイペースでゆっくりやりたいのかを明確にすることが大切です。
講師側があなたご自身のペースとのギャップがあるかも知れません。
「本当はこういうことを、こういうジャンルを習いたいのに」
入会してから「違った」ということのないように、
ご自分に合った講師を見つけることが大切です。
くれぐれも「近いから,安いから」の理由で入門して失敗しないようにしましょう。
【ピアノ その他の楽器の音楽教室選びの間違った選び方】
をされて後悔しないために ここで真実を伝えます。
ほとんどのみなさんはスマートフォンで
「地域名(または駅名)ピアノ教室 音楽教室(または他の楽器名)」
で検索を入れますよね?
そうしますと沢山の検索結果が出てきます。
大手の楽器店は何もしなくてもネームバリューがあります。
では個人の教室は?
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①ある程度の期間、時間をかけていくつかのサイトやその先生がどのような
思いでレッスンを行っているかをよく見ること。
②絶対に お子様本人が 習いたい!
という意思のもとでお稽古事をはじめること。
③手当たり次第に同時多発的に体験レッスンのお申し込みをしないこと
(裏で先生同士の情報伝達が行われていることが多く、
体験レッスンや入門を断られることもあります)
ご自身が「ここだ!」というところをいくつかネット上で絞り込むこと。
④嘘の申告をしないこと。
(本当は本人はそれほどやりたいと思っていないのに、やらせようとする。
とりあえず体験だけ受ける、発達●害などの事実を隠す~ など)
⑤発達●害などはそれ専門にピアノレッスンを行なっている教室に
レッスンをお申込みすること
(後で申告したり隠したりするとあなた自身が悲しく大変不快な思いをされることになります)
⑤キチンと先生と言葉で話をすること。
⑥楽器系の習いごとは家での練習が必要です。
この時間や余裕がないお子さんはレッスンを始めても悲惨な結果になります。
また、これらのことは明記したり大切なことを伝えないで
お嬢様感覚・主婦感覚でレッスンを行っている教室がとても多いことに驚きます。
使うテキスト教材も教師側が
◆「自分のこれを使っていたので」
◆「何となく、みんなどの先生も使っているから」
◆「どんな教材を使ってどのように教えていいのかがわからない」
という先生も多いことは事実です。
ですからわからないで
①近いから
②安いから
③いろんなところにいって 条件のよいところに行く
このようなお考えでは よい先生には出会えません。
また、後々 何かしらトラブルになる可能性もあります。
良い先生は
子供のことをわかっていて音楽以外のところでも
適切にアドバイスできて、
上へ引き上げてくれる人間だと思います。
ダメなことはダメだとハッキリ言い聞かせる。
優しいだけじゃなく、時には自分で考えさせる。
地域教育者としてコレが大切だと思っています。
学校教育とプラスして習い事の教室はそうであるべきではないかと思います。
これからの時代は
不必要なイベントを増やして人を囲い込んだりするところはやがて淘汰されていくことでしょう。
考え方が昭和や平成で止まっていて気が付かないところは時代に取り残されてどんどんなくなっていくでしょう。
おけいこ事が多様化している昨今はピアノを習うにしても
それがそのご家庭やそのお子さん、その方にとってどれくらいのウエイトを占めるかは
人によって違います。
◆2,3歳児のグループレッスンと個人レッスンの違いなどについてお話しましょう。
歌やおどりなどが好きなので、音楽を習わせたいとお思いのお母さまもいらっしゃるのではないかと思いますので、そういったレッスンとピアノやエレクトーンなどの個人レッスンとの大きな違いなども両方の指導経験からお話させていただきたいと思います。
★ 2歳、3歳児などで「ウチの子は歌やおどりが好きなので」という場合。
この場合ピアノなど楽器に直接触れるレッスンとは違う
グループレッスンやリトミックなどのレッスンがあります。
これらのレッスンは音楽に合わせてリズムを叩いたり、
音楽を聴くことに集中させてお子さまの能力を引き出していくものです。
楽器に直接触れてキチンと弾けるようになる前に音楽に触れさせたい
とお考えの場合には有効
だと思います。
★ 次に鍵盤に直接触れて弾くことができるレッスンに
グループレッスンと個人レッスンがあります。
グループレッスンは「お友達といっしょにできる」ことと
「楽しさ」をキャッチフレーズにしているのかと思います。
実際にグループレッスンの指導も個人レッスンの指導も経験している者として言えることは、
一人一人に目が行き届かないこと、
集団によって力を発揮することができる性格のお子さんと
逆に集団になると物怖じしていまいレッスンに行くことが苦痛になってしまう場合もあります。
クラスの中にはいろいろなタイプのお子さんがいるわけですから、
理解力が早いお子さんやマイペースなお子さんなどいろいろなので
どのクラスも上手く行くとは限りません。
(お友達に足をひっぱられることもあったり、
逆にみんなの足をひっぱっていることもあるのです)
半年~1年と過ぎて全体の進度が遅いとか、
他のお子さんとの兼ね合いでいろいろな思いをされることが多いかと思います。
実際にあった多くの事例をあげておきます。
「ウチの子はキチンとお家で練習して弾けるようになったのに
誰それちゃんが弾けないために次の曲に進めない!」などという不満や、
「歌うことは幼稚園や保育園でやっているので
もっと鍵盤を弾くことをたくさん行なって欲しい」などという
クレームが出てしまうことがあります。
この時点で個人レッスンに移ることを強お勧めします。
グループ・集団というのはどの集まりもそういうものなのです。
『自分自身がものたりない!もっとペースを上げて自分軸で習いたい』
そう思った時点で個人レッスンにすぐ移るべきです。
個人レッスンはそれぞれのニーズにお答えできることですね。
保護者の方のレッスンに対する考え方も様々でしょうし
(お電話~体験レッスンの面談の段階でここを明確にお聞きしていますが)
やさしく楽しく教えて欲しい方やある程度厳しく、
しっかりと教えて欲しいという方などいろいろいらっしゃるかと思います。
おっとり、ゆったりのお子さんも無理せずマイペースで
他のお子さんと進度を比べられることなく進んでいきます。
うさぎとかめのお話がありますでしょう。
スタートから途中はゆるやかな伸び率、進み具合でも
後になって本人の努力で大きく伸びるタイプがいます。
(実は私は子供時代どちらかというとこのタイプでした)
優等生と言われる部類に入る人ほど一生懸命理由を付けて辞めていきました。
結局、特技として何も残らないので子供時代人より進みが早かったり上手かったり
優等生である意味が全くと言ってありません。
家でお子さんが自然と自ら練習したくなるのは、
○「知っている曲で練習できるから」
○「音符が読めることの嬉しさ」から
○「1つ1つできることが増えていくことが嬉しい」
○「コツコツと1曲1曲弾けるようになっていくプロセスが嬉しい、楽しい」
この4つです。