【合格必至!】ヤマハ指導グレード5,4,3級 聴音のコツ
ヤマハ指導グレードの筆記試験の項目に「聴音」があります。
この聴音の際の音の聴き方には順序を踏まえた聴き方があり
・普段ピアノしか弾いていない人
・音楽を多角的に捉えることができない人
などが多いかと思いますが
どのように勉強して、どのように試験本番で高得点を出せるか
その成功体験からその真実に迫ります。
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■音楽大学の入試などで行われる聴音とは全く違います。
音楽大学で行われる聴音は単旋律
しかしヤマハの指導グレードで行われる聴音は
●音楽をいかに多面的に聴けるか
●一度に色々な音が鳴っても一つの項目にいかに集中して音を抽出できるか
これらが問われます
これは音楽というものがメロディだけで成り立っているわけではなく
コード、それに伴うベースとなる音が
全て合わさって一つの音楽とみなされるので
音楽全体を多面的にとらえることができることを求められるからです。
■ヤマハ指導グレードの試験項目の中でも聴音は100点、95点など「高得点が出しやすい」項目です。
「下書き」と「清書」がありますが清書で記載して提出する際に”うっかりミス”で点数をこぼすことがないように注意しましょう。
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聴音はエレクトーンの音源で流れます。
普段から音楽を聴く際に何となく全体をワーッと捉えるだけでなくて
●メロディだけ
●ハーモニー、伴奏ではどんな音が鳴っているか
●ベースの音はどういう動きをしているか
これらを意識して聞くようにしましょう。
例えばオーケストラやバンドの音源です。
自分の専攻楽器しか聴かないと視野が狭くなるので
普段から『他の楽器の音はどのような音を出しているか』ということを
意識して音楽を聴くようにすると良いでしょう。
5級、4級、3級それぞれの難易度は違いますが
5級、4級は4小節。
3級は8小節で出題されます。
指導グレードの筆記試験項目の中の聴音は全科目受験する場合には
筆記試験の一番最初に別枠で『聴音のみの項目』で別室で行われます。
音の書き取りは下書き用紙が与えられて、時間内に答案用紙に清書して提出します。
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試験時間は
●5級・4級で20分の試験時間
➡4小節の伴奏つきメロディを30秒の間隔で5回演奏されます。
●3級は30分の試験時間
➡8小節の伴奏つきメロディを20秒の間隔で7回演奏されます。
5回ないし7回実施されるわけですが、
この時音の聴き方に大きなカギあるのです。
音楽を全体で何となく捉えているようでは聴きとることは難しいでしょう。
試験で満点もしくは高得点を出すためには
「どういう聴き方の順序で集中して音を聴くと良いのか」
その手順をここで説明します。
5級、4級(5回同じ音源が流れます)
①まずはメロディに集中して聞き取ります。
②最後にコードを記入します
③次にベースの音だけに集中して聞き取ります。
(ベースがわかればコードも必然的に理解しやすい)
ディグリーネーム(和音記号)で何とかなるのは5級まで
4級以上はコードも基本からある程度それ以上が仕組みだけではなく
「パッと聞いて何のコードかがわかる」レベルに達していないといけません。
<手順>
5級、4級とも4小節 30秒ごとに5回実施されます
①最初にエレクトーンのピアノ音でその曲の調の主音が流れます。
30秒間
②メロディを取ります(休符やタイ、臨時記号に注意)
30秒間
③メロディを確認しながらコードを聴きとり記入します。
30秒間
④ベース音を取ります。
30秒間
⑤ベース音を確認しながらコードの間違いがないか確認します
⑥間違いや細かいミスがないかどうかを再確認
↓清書
●3級(20秒間隔で 7回同じ音源が 流れます)
①メロディに集中して聞き取ります。
②ベース音の動きに集中して聞き取ります
③次にコードを聞き取り記入します。
<手順>
●最初にエレクトーンのピアノ音でその調の主音が鳴ります。
①8小節全体が流れます➡8小節全体の大よそのメロディを取ります。
20秒間
②前半の4小節だけ流れます➡メロディを確認しながらコードを記入します。
20秒間
③前半がもう一度流れます➡メロディとコードを確認しながらベース音を取ります。
20秒間
④8小節全体が流れます➡後半のメロディを確認しながらコードを記入します。
20秒間
⑤後半の4小節だけ流れます➡メロディとコードを確認しながらベース音を取る。
20秒間
⑥後半がもう一度流れます➡メロディとコードを確認しながらベース音を確認する。
20秒間
⑦全体を通して間違いや細かいミスがないか確認する
(この段階で音を聴き取っているようではダメです)
↓清書する
下書き用紙は「自分がわかればいい範囲で書くと良いのであまり几帳面過ぎに
馬鹿ていねいに書かなくてOK」
清書したものをきれいに書いて提出すればよいので
その際に間違って清書に記入しないように注意しましょう。
制限時間内に メロディ コードネーム 低音を聴きとり記入します。
5,4級の4小節と3級の8小節の音の聞き取り、この差はとても大きいです。
調性や和音の種類、転回形にした時に正確な和音
(この場合、コードネームといった方が適切ですね)を
聴きとることができるかどうかということもそうですが、音に対する集中力。
これを持続するのが5,4級の4小節と3級の8小節とでは大きく異なります。
茫然と(実際は音に集中しているわけですが)
全体を聴いているようでは細かい音のミスどころか、
大事な焦点を見失ってしまいます。
またコードを全く勉強したことがない、独学で基本コード程度しか知らない人は
こちらのヤマハ指導グレードの勉強とは別にコードを体系的に
学ぶことも大切です。
クラシック音楽だけ勉強されてきた人はコードに触れる機会がほとんどなかったと思いますが、
これからの時代、演奏面でも仕事を増やす、幅を広げていくのに
コードを机上の空論の知識だけではなく「コードで演奏できる人になること」
「他の楽器の人ともスタジオなどでコードでの音楽の話ができる」のが当たり前にならないと
なかなか仕事に恵まれることはないと言っても過言ではありません。
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聴音は他の筆記項目の中の
和声・合唱編作・コード進行法のB・Cなどのように
「これが絶対!」という回答がないような試験項目とは違い、
絶対的な○かバツですからこの音の聴きとり方の
ピンポイントをハズさなければ高得点を出しやすい項目です。
しかし問題例も少なく、普段ピアノの音しか聞いていない人は
独学ではむずかしい項目とも言えますね。
ある方はこの聴き方のピンポイントを教えたことと
レッスンで毎回実施したことで3級でなんと! 95点でした!
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ヤマハ指導グレード 5,4,3級の聴音
■この記事を書いた人
柴田里枝子 ⇒柴田里枝子のプロフィール