ピアノ講師のための「コードで弾くピアノレッスン」
コードでピアノを弾くことでお仕事の幅がグーンと広がります
ピアノの先生は音楽大学でクラシック音楽の勉強を深くやってこられました。
音大に入学するまでの過程で幼少の頃から高校生までもずっとクラシックピアノだけにどっぷりつかっていた方がほとんどではないでしょうか?
クラシックは譜面通りに忠実に弾くこと、表現することを求められます。
でもポップスやジャズの世界は「譜面通りにしか弾けない人」ははじかれてしまうのです。
↑この事実に気が付いていない先生方がとてつもなく多いことに驚きます↓
一般の方は(音楽好きな人、ピアノが弾けるようになりたい人)は必ずしもクラシックマニアとは限りません。
ピアノの先生をしていると周りがクラシックを弾く人間ばかりなのでその辺りが麻痺されて気が付かなくなってしまいがちですが、世間の実情は上記その通り。
ギターを奏でる人は最初コードから始まり、徐々に「フレーズの練習」に入ります。
ピアノは指を動かす「ドレミファソラシド」から入りますよね?
コードの感覚を身に着けると譜面通りにキッチリ弾かなければいけないという理念から抜け出すことができます。
つまり音楽に対する考え方を根本から変えることができるのです!
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●言われたことをキッチリその通り弾かなければ叱られたことからへの脱却(否定形から始まることが多いクラシック)
●コードから派生する音の紡ぎ出し方を自由に展開させるという音楽の自由さ(happyから始まることが多いポップス)
これは紛れもなく「音楽の応用力」「音楽の自由さ」「音楽の楽しさ」へのステップなのです。
今までのピアノに対する固定観念を外していきましょう!
ピアノコード本はほぼ使えない?!
一般に出回っているコード本は
①「パッと見取っつきやすいだけのもの」
②「理論めいていて頭で考えてしまうのでコードのお勉強だけになってしまい、結局はピアノの鍵盤上では何も弾けるようにならない」
③プロやすでにコードを知っている人にしか伝わらない、わからない内容のもの
のいずれかかが大半です。
「本をネットでポチッただけでコードを知った気持ちになり満足」している人が大半なのではないでしょうか?
日本の音大ではコードの勉強をほとんど行いません。
行なっていてもそれは一部の大学で、しかも集団の授業なのでコードの深い部分までは触れることがないのです。
それはクラシックを極めることの教育機関だからです。
だから卒業しても結局は自分が習ってきたことを反復するような形で生徒さんにクラシックを極めるだけのレッスンになってしまいます。
でも、前述しましたよね?
レッスンを受けに来る生徒さんはみなクラシックマニアということはありません。
音楽が好きな人、ピアノが弾けたらいいなと思って習いに来るお子さんはいつの時代も思春期になると複数のメディアでいろいろな音楽を耳にしたり目の当たりにします。
そこへきてピアノレッスンだけがクラシックオンリー、クラシックを極めるだけのレッスン。
習っている当のお子さんの生徒さんはそこを上手く「言語化」できませんが、そのギャップから何か違う?と感じるから小学生でピアノを辞めてしまう子が多いのです。
音楽的視野の狭さ。
これはピアノ講師にとって死活問題なのです。
音大卒業後、演奏の仕事はクラシックだけですか?
これだけですと正直「差別化」できないのです。
言い換えますと「あなたの代わりは他にもたくさんいる」ということ。
特に地方で音楽活動している先生は単発の演奏仕事がほとんどで、レギュラーになるには
よほど運がいい場合のみです。
これが東京(首都圏)や関西圏ですと仕事の数もそれなりにあります。
人の数が多いということはそれだけ仕事の場も多くなりますが、演れる人の絶対数もケタ違いに多いということなのです。
ここからは実際にあったお話。
地方在住のピアニストが何かのきっかけで東京のお仕事のお話が来ました。
曲はどんなイメージで?
長さは?何曲必要?衣装は?
どのようなジャンルやスタイルで演奏してほしいのか?
(他の楽器とのコラボもあります)
このような時すでにコードでスラスラ弾ける状態にないと永遠に「あの人は使えない人」の烙印を押されてしまい、もう仕事は来ません!
自身のレッスン日時との折り合いをつけてその他もろもろ家族にも応援を頼んで(独身は身動きが取れやすいですが、既婚で子持ちは簡単にいかないのです)
全て整えて準備万端! となったところ、なんと3日前に「他の人にお願いすることになりました」
「え~~~~っ!?」
と思うかもしれないですが、これ差別化できていないとこの業界こんなことは「日常茶飯事」です。
クラシックを並べて何曲か要望に合わせて演奏できる人はゴマンといるわけです。
ところが向こう側が要望するジャンルや「こんな風に弾いて」と言ってくる人が必ずしも全員音楽の深い部分まで知っているとは限らない。
ですから「こういう感じで」と要望を言ってきた場合、すぐにflexible対応できないと「では代わりに他の人をさがす」「何人か候補に同時に声をかけている」
というケースがあります。
いかがでしたか?
「ほかの人と差別化する」ことの大切さ。
この 「コードでピアノが弾ける」人ってほとんど男性なんですよ。
ジャズ界隈の人はコードに精通しているのは当たり前ですが、仕事のイメージとして「女性が求められる場面」もしばしばあります。
■柴田音楽教室は「ピアノの先生」のためのコードで弾くピアノレッスンコースをご用意しました。
すべて個人レッスン「オンライン」で行います
地方在住や遠方の先生でも対面レッスンと同じ内容・クオリティでリアルタイムでレッスンができますので「通うのが大変になって続かない」「近くにコードを初歩から深い段階まで教えてくれる人がいない」という方もご安心ください。
スマホと3脚があればご自宅からすぐにレッスンが可能です。
ラウンジピアニスト、ジャズピアノのレッスンも行っていますのでコードで弾くピアノレッスンと絡めてレッスンすることも可能です。
コードネームで「いかに多くのジャンルの曲が弾くことができるか」がキーポイントになります。
ジャズピアノを専門に教えている先生はコードは当たり前なのですが、いかんせん
「最初からある程度解っている人にしか刺さらないレッスンの展開の仕方」だったり
いきなりセッションデビューに持って行くことが多いです。
■レッスン前の午前中、ランチタイムまたはレッスンが終わった後の夜から
「固定曜日でも”流動的にご都合の良い曜日・時間でも”どちらも可能です」
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■この記事を書いた人
柴田里枝子