ピアノ発表会はなぜ2年に一度がいいのか?
ピアノ発表会
みなさんはどのようにとらえていますか?
本来 ピアノ発表会は
普段のレッスンの上達具合をみんなの前で披露することが目的です。
ピアノ発表会はなぜ2年に一度ペースが良いのか?
昨今は習いごとが多様化しピアノだけを習っている人が少ないですよね?
同時にいくつか習いごとをしている人がほとんど。
ですから当然、一昔前とは違って「ピアノの進度・上達度」が
かなり下がっています。
これを昔からの慣習で「1年に一度」開催にすると
次の発表会まで全く上達しないまま1曲だけに追われることになってしまうのです。
普段のレッスンで曲がほとんど進まないまま、また次の発表会。
つまり「発表会は1年に1回」というこのやり方はもう時代に合わなくなっているわけです。
ピアノレッスンは「先生と生徒さんが常に1対1」
自分がどのレベルにいるのか、教室の他の生徒さんはどうなのか?
これを発表会で知ることができるのです。
発表会を経て次からのレッスンに向けて
さらにステップアップしていけるようになるためのイベント。
■普段レッスンをしているテキストの曲よりも
少し難しめの曲だったり、いつもより長めの曲を選んでいきます。
■一人一人の性格やキャラクター、普段のレッスンの進み具合など
いろいろな側面から考えて曲を選びます。
発表会イベントをお子さん本人よりも保護者さんの方が望んでいる?!
「この曲、〇〇ちゃんに合っていると思うよ」
この一言を添えて発表会当日から逆算して半年前に曲をお渡しするのですが、
中には「1ミリ単位ずつしか練習してこない、曲が進まずに完成しない生徒さんがいます」。
これって発表会に出る意味があるのでしょうか?
・そもそも発表会に出たいと思っていない
・ドレスが着たいから
人前で曲を演奏する、発表するというイメージがないため
レッスンに行けば弾けると思っているのではないでしょうか?
発表会はお子さん本人が目標にして自発的に練習に取り組まなければ出る意味がないのです。
\発表会のbackstoryを知っていますか?/
■発表会をどの季節、いつ開催するか
■どこの会場で行うか
発表会はどの季節、何月に開催するかは
「地域差」や「教室、先生の意向」に関係します。
①受験シーズン前後重ならないこと
②生徒さんそれぞれの学校行事と重ならないこと
③季節性のウイルスが流行しやすい時期を避けること
これらを考慮してまず日程を決めます。
加えて個人のピアノ教室であれば教室全体のレベルのバランスも考慮しなければなりません。
■入会したばかりでまだあまり弾けていない生徒さんが多い年
■比較的上級レベルの生徒さんが卒業して見本になる生徒さんが存在しない年
東京・神奈川周辺には多くのピアノ教室が存在します。
発表会ができる会場は一見たくさんあるように見えますが
先生たちはみな会場を取るのに「抽選」なのです。
どの先生も日程や会場を決める際にこれを考えて行動しますが
”希望する日時に会場が取れない”
”いつ開催できるかわからない”
毎回この現実を突きつけられます。
これを知らない方が多く、会場の指定や希望を言ってくる方がいらっしゃいますが
これは至難の業。
一般的に”芸能人”といわれる方々も同じです。
会場のキャパシティや諸般の事情を考えておよそ1年前から
スタッフサイドがスケジュールを組みます。
ピアノの先生も1年前から会場を抑えて発表会当日から逆算して曲を決めたり指導したり
プログラムを作成したりなど細かい作業を行っていきます。
いかがでしたでしょうか?
ピアノ発表会は「パッと決めて毎年開催する」というのはもう昔の話。
大手音楽教室は大昔からの慣習でイベントとしてお楽しみもかねて開催し
それで生徒さんを集める、というやりかたをしています。
2020年からコロナウイルスの関係でプロの音楽家の方々も
以前のようなスタイルでコンサートをすることがむずかしくなりました。
中止・延期を繰り返したり、アーティスト本人やスタッフがコロナに感染した例も多く見られました。
このような中で個人のピアノ教室が無理をして発表会を行っているケースも
多々みられましたが、そのような状況の中で無理に開催する必要があったのでしょうか?
その間生徒さんのレッスンに集中し、
「充分に上達させる」「動画で成長記録を残す」などいくらでも教室を充実させる手立てがあると思いました。
2022年には落ち着いたかと思えば梅雨が明けて夏休みに入る前に再び大流行してしまいました。
こんな不安定な時に無理に開催するよりも、今はじっくり上達させて時が来ればまた再び発表会を行うことができる時が来る!
私はそのように判断しました。
感染が再び起こらないように祈りたいですね。
半年間、発表会の曲だけにかかってしまい普段の曲が全く進まずに完全にストップしている人は要注意。
普段レッスンで行っているテキストの曲も適度に進みながら発表会の曲にも取り組むことが大切です。
横浜市青葉区あざみ野、たまプラーザのピアノ教室
柴田音楽教室