ピアノを習うなら知っておきたいこと
ピアノを習うということはどんな未来が待ち受けているのでしょうか?
他の習い事との違いや考え方をお伝えします。
■ピアノを習い続けることで1つのことを結果が出るまで成し遂げる力。
途中壁があったとしてもそれを乗り越える力が確実に身につきます。
これは大人になるまで何度もいろいろなことの壁にぶち当たったり、一人の力で頑張らないといけないといった事態に陥った時にとても役に立ちます。
■努力を積み上げたことで得られる達成感。
ピアノという習い事は書道や絵図のように通うだけで上手くなるということはありません。
レッスンで習ったことを家でおさらいして次へつなげていくこと、続けることではじめて上達していくもの。
このあたりをお子様本人と保護者の方が自覚してはじめて音楽の楽しさを知ることができるのです。
■ピアノは先生と生徒と1対1の習い事。
目上の人に対する言葉使いや接し方を肌身で感じて「礼儀作法」をも学ぶことができます。
楽器などの「1対1の習い事」を経験したか否かで全く人間力が違います。
たとえば言葉の使い方。会話の質など。
1対1の習い事をしたことがある人とない人では
/敬語の使い方やTPOにあわせた言葉使い、立ち振る舞いに大きな差がみられる
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という驚きのデータがあります。
ピアノのレッスンを例にお話しさせていただきますと
①わからないところを質問するという行為より「注文」をしてくる
②時間を守るという概念がない(遅刻をしても何も言わない)
レッスン時間外にいつも質問してくる
③講師にため口または指図をしてくることが当たり前
1対1のおけいこ事をしたことのない人は上記のような傾向が多く見られます。
1対1の個人レッスンはグループでみんなといっしょに習うおけいこ事とは全くと言っていいほど意味合いが違うのです。
集団で習うおけいこ事はお友達ができたりしますが先生と1対1の習い事は幼児や小学生のお子さまであっても先生のお話を集中して聞くということが求められます。
半年、1年その先にと少しずつ少しずつ進歩がみられますが、
数回や数か月ですぐに結果がでるような習い事ではありません。
いちばん大切なことは
「習い事としてのピアノは10年は続ける」という気持ちを保護者の方にもお子様にも持っていただければと切に願います。
ピアノを習ったことがある保護者様や大人の方ならばお解りかと思いますが、ピアノを習った経験がない方はこれを知らずに一般にネット界隈で出回っている飛びついて自らお子様をダメにしているケースが時々みられることがあります。
ピアノという習い事をいろいろなおけいこ事と天秤にかけてあちらこちらに体験に行ってる方がいらっしゃるようですが、そういったお考えが前面に出ている方はピアノを習うことに向いていないご家庭かも知れません。
■楽しく弾けるようになるためには「努力」と「継続すること」が必要です。
ちょっと習って次のおけいこ事をさがす、という考え方では他のおけいこ事も同様に長続きせず何も残らないケースがほとんど。
おけいこ事の数がステイタスではなく
「複数のおけいこ事を行うにしてもどんな功績を残すことができるか」の方が大切です。
ピアノを習わせたいとお考えでしたら集団で行われる習い事とは全く別なものとお考えになって下さいね。
ピアノの次くらいにポピュラーなのが「水泳 プール」かと思いますが、バタ足、平泳ぎ、クロール、背泳ぎ、バタフライその先に選手コースなどがあります。
節目節目で進級テストがあります。
ある程度泳げるようになると(たいていのお子さんはバタフライまで行くかと思います)
卒業ということになるでしょう。
ところがピアノははじめる年齢が早くても多少遅めでも(小3,4年など)ある程度弾けるようになるまでになるためには、またはクラシックでもポップスでも応用として好きな曲が弾けるようになるにはどんなに最低ラインでもブルクミュラーを終えるかソナチネレベルを弾きこなすレベルまで到達することなのです。
これはピアノを習った経験がある保護者の方ならばお解りかと思いますが、ピアノを習ったことがない方にはお解りにならないのではないでしょうか?
楽器店などやネット上の楽譜などで初級・中級と書かれているものでも柱となるピアノ演奏力がしっかりないと本当に何も弾けないのです。
何ごとにも努力を積み重ねていくことの大切さ。
これが身についていくことがピアノを習うということでしょう。
楽譜に書かれてある音符がパッと見ただけでも感覚的にわからなかったり、どういう指使いでどのように弾けばよいのかがわかない。
そしてピアノレッスンでクラシックしか弾いたことがない人は何を弾いてもカッチリ楽譜通りで弾くことしかできず、またいきなり両手で弾いてしまう人が多いため基本の練習の仕方をレッスンで学んでいくのです。
ですから短期間で「ちょっと弾けたから、音符が読めるようになったから」という理由で
短い期間(半年や2,3年など)で終えることは習ったというより「ちょっとかじっただけ」なのです。
当然、その後はほとんど弾けるようにならなくなる。
ですからちょっとかじった数年間のレッスン料も時間も水の泡になってしまいます。
お子様はこのことがわかりませんので保護者の方はそのことを知っておくことが大切です。
■おけいこ事の守破離ということが肌身で感じられその後の人生にも大いに役に立ちます。
守破離とは
おけいこごとのプロセスを3段階で示したものを言います。
■守は「基本や型を身につける段階」
■破は「既存の型を破り発展させる段階」
■離は「基本や応用から離れ、独創的かつ個性を発揮する段階」を指すと言われています。
▲守は 教えられたことを忠実に守り、それを実行すること
▲破は習ったっことに沿って自分なりの「応用」を身に着けること
▲離は習ったことを基礎として応用を身に着けて自分独自のやりかたを実行すること
おけいこ事を真面目にしたことがない大人と、1つのことを結果が出るまで一生懸命やったことがある大人とでは会話をしていても雲泥の差があるのをご存じですか?
● 人に対する感謝の気持ち。
● お金の支払い方。
● 目上の人に対する言葉使いや態度。
これらがキチンと見についている人は子供の頃間違いなくおけいこ事を長く続けた人です。
卒業生もみなピアノが上達することだけではなくこれらが身についていきました。
これらは社会人になってからも人間関係をスムーズにする大切な要素です。
■ピアノという習い事を「サービス業」と考えるか「教育施設」と考えるかで雲泥の差が出ます。
保護者の方がどうとらえるかでお子様にダイレクトに伝わります。
お稽古に対する姿勢や先生に対する態度や言葉使いなど、これらを保護者の方と講師が一丸となって教育することによってうまくいきます。
ピアノ教室は列記とした「教育ビジネス」です。
■発表会でみんなの前で演奏することによって身につくこと。
普段のピアノレッスンの積み重ねの成果を大勢の大人の前で演奏する経験をするということで「ステージマナー」や「お客様の前での立ち振る舞い方」「服装のマナー」「お辞儀の仕方」などたくさんのことを子供のうちから経験することができます。
■音感が間違いなく身につきます。
単に「お勉強ができる人」と音楽を習った経験がある人とでは音楽に対する考え方や聴き方が全く違います。
普通の人は「何か音楽が鳴っている」という認識しかできないのに対して、楽器を個人レッスンで習った経験がある人は音楽に対しての感度が高いのです。
■深いところまで音を認識して感動する。
■自分がどういうタイプの曲が好きかそうでないかがわかる。
いかがでしたでしょうか?
おけいこ事が「多様化」する今の時代ですがピアノのおけいこというのは根本的な考え方は昔から変わらない部分があります。
1対1の習い事は人格形成にも良い生活習慣にも思考習慣にも大いに役立ちます。
■柴田音楽教室のレッスンのご案内
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