ピアノレッスンで負けず嫌いのお子さんは伸びます!
負けず嫌いのお子さんはできるまで粘り強くものごとをやるという習性があります。
できない自分が許せないのです。
ピアノレッスンで大切なことは
基礎をしっかり組み立てることなんです。
好きな曲が弾けるようになりたい!
こう思ってピアノを習いはじめる人も多いと思います。
それにはまず基礎力が大切。
音楽の基礎力って?どんなこと?
■音符が読める⇒数えなくても楽譜をみたらパッと弾けること
これは短い曲からスタートしていくといいんですよ。
ドレミからスタートしてドレミファソだけで弾ける曲を
習いはじめからたくさん弾いていくのです。
この時、なじみのあるお子様なら誰でも知っている曲でおけいこしていくと良いのです。
■リズム
リズムや音価(音符の長さ)は理屈では教えないんです。
パッと見ていくつのばすということと声に出して手を叩いてみたり
エレクトーンのキーボードパーカッションで太鼓の練習を同時にやってみます。
これがお子さんはすごく楽しくてハマってしまうんです。
レッスン時間が終わっても「帰りたくない~、もっとやりたい~」という具合に。
■まずは片手から
片手ずつがキチンと弾けていない状態で両手で弾いても
上手く音楽にならないんですね。
習いはじめに自己流で練習して上手く弾けないのは大体このパターンが多いのです。
■なじみの深い知っている曲で練習をつみかさねて
軌道に乗ってから好きな曲も並行してやるといいんですよ。
負けず嫌いのお子さんは伸びる!
これは
●学校や幼稚園などでお友達同士競うこと
「○○ちゃんがこんなに上手に弾けるのだったら、
私だって、僕だって負けていられない! 自分もそれ以上にうまくなりたい!」
●兄弟や姉妹で習っている場合。
「妹や弟に負けたくない!お姉ちゃんやお兄ちゃんに負けたくない!」
こう思って日々レッスンに臨んでいる生徒さんは間違いなく伸びていますね!
それとは逆に
・あまり興味がないのに何となく習わされている
・習っているという事実に満足しているだけで、あまり練習をしない
別に上手にならなくても平気
こういう生徒さんとはレッスン開始から1年も経たない頃から差がついてきます。
もちろん、音楽とか芸術の部門は進度ばかりを急ぐことだけではなく、
レベルに応じて表現力や感性の部分も必要になってきます。
私は特に初期のレッスンで
「次の曲を練習している段階でも前に合格した曲を抜き打ち的に弾いてもらう」
ということを励行しています。
こうすることで「合格スタンプをもらうだけ」の付け焼刃的なレッスンではなく、
基礎力という太い柱を作っていくのです。
音符という一つの個体ではなく、楽譜全体を読み取れる力。
これが一番大切です。
習いはじめから全員がこれがすぐにできるように教えています。
これは5才ならばみんなすんなりできてしまいます。
なぜかというと、みんな弾きたくて習いに来ているからなのです!
暗譜することばかりを強要されるクセがつくと、
キチンと楽譜を読み取るということが身に付かなくなります。
子供は大人よりも感覚的に覚える能力が高いので「暗譜、暗譜」とせかさなくてもたくさん練習することによって自然と暗譜できるものなのです。
暗譜できないのは「練習不足または
周囲からのプレッシャーで脳が硬直している状態」のどちらかなのです。
初期のうちから正しい手の形を作り上げていくこと。
これも大切なことです。
これは年齢に関係なく最初から手のフォームがよい生徒さんもいますが、
レッスンのたびに毎回言い続けることで徐々に見違えるほど良くなっていくことが多いのです。
(これはあくまでも本人が正しい手のフォームに治そうという気持ちがある場合ですが・・・)