ピアノレッスンと楽器について 電子ピアノでも習えますか?
というご質問にお答えしたいと思います。
保護者の皆様におかれましては
■「子供が習いたいと言っているけれど、
いつまで続くかわからない」
■「自宅が集合住宅なので生のピアノを置くことはむずかしい」
この2つのことが気になるところではないかと思います。
いろいろな先生方のご意見があるかとは思いますが、
私は「玩具店に売っているようなおもちゃのピアノでレッスンを続けることはお断りさせていただいていますが、住宅事情などの理由でしたら電子ピアノでも全く構いません」
とお伝えしています。
幼児の場合、家に4オクターブほどのキーボードが現在家にある場合
まだ指が柔らかいということと、
キーボードにはいろんなジャンルのデモ演奏が入っているので、
耳の発達が一番著しい幼児は「いろいろな音楽を耳からおぼえてイメージングする」
という意味ではステップ1に上がるまではそれでも良いかと思います。
キーボードに内臓されている音楽を聴くことによって
音楽が好きになることが多いのです。
(電子ピアノにもデモ演奏が入っているタイプがあります)
ですから3才や年小のプレピアノコースのお子様が
これからはじめてピアノを習う場合
はじめはたまたま家にあったキーボードではじめられるのもよいかと思います。
(但し、幼児用のおもちゃのキーボードやおもちゃのピアノや鍵盤ハーモニカは不可です。
あくまでも両手で弾ける鍵盤数のあるもの)
ただしキーボードの場合、数年後には鍵盤数が足りなくなるなど限界がきてしまいます。
ですから「ピアノを習いたいけれど家には鍵盤楽器が何もない」という方は数年で限界がきてしまうキーボードを購入するよりも電子ピアノを購入しましょう。
電子ピアノと一口に言いましてもいろいろありまして、
昔のオルガンのように
鍵盤にバネが入っている感じのもの
(さわってみるとわかりますよ。
ビヨ~ンとした戻りの感覚がありますからね)
あれだけは良くないと思います。
それよりもまず
大切なことは「レッスンを受ける以前にお子様本人にやる気、
習いたいという意思があるか」
ということの方がとても大切だと思うのですね。
これは年齢や性格、その時々のタイミングというものがあるかと思います。
上達の進度によって楽器の見直しをするという見方もあります。
はじめは電子ピアノで練習していたけれど
物足りなくなってきたので
後から本物のアコースティックピアノに買い替えるという
考え方も理想です。
■入門時からしばらくは電子ピアノでレッスンをつづけて、
本人にかなりやる気度が増して上達もし、
発表会でも結構頑張って練習してむずかしい曲を与えられるようになった。
とか
■電子ピアノが壊れてしまった、という場合など
「これを機に本物のピアノも考えてみようか?」
そうお考えになるご両親も少なくないのではないでしょうか?
このレベルのめやすとしておおよそ
ブルグミュラー~ソナチネくらいのレベルかな、と思います。
装飾音符もでてきますし、
バッハ・ヘンデルなどの楽曲にはトリルもたくさんでてきます。
そうすると電子ピアノでは対応できなくなってしまうことが多いのです。
その時にまた、ご相談いただければ購入のアドバイスもさせていただいております。
意外と知られていないようですので追記いたしますが、
サイレントピアノといいまして普通のアコースティックピアノに電子回路を使ってスイッチひとつで電子音に変わり夜間などはヘッドホーンで練習できるものもあります。
これは始めからその機能がついて販売されているものもありますが、普通のピアノに後からつけることも可能なのです!
後付け機能も複数のメーカーがありますが、
YAMAHAがあすすめです。
韓国メーカーのものもありますが辞めておいた方がいいです。(安物買いの銭失いになりますから)
それこそ2,30年前の電子ピアノのような音がします。
住宅事情につきまして、みなさんにちょっと豆知識を。
地方は不●産もオーナーが結構ゆるいところが多いのですが、
首都圏は人口が多くしかも住宅がひしめき合っているので楽器とか音に関してはものすごーくシビアなんです。
分譲一戸建て、分譲マンション(管●組合で規定があります)
青葉区、都筑区、宮前区あたりの賃貸物件で
ペット可 楽器可 ピアノ可
(電子ピアノならOK)などというところは
① 駅からバス便だったり徒歩で15分~20分、
もしくはそれ以上かかる。(賃貸の戸建ても含みます)
② 古い物件、しかもあまり管理が行き届いていないため、
エントランスや郵便受けがやけに汚かったり暗かったり。
③ 246や東名付近もしくは幹線道路沿いなので排気ガスと車の騒音がひどい。
④ 夜道が物騒。
⑤ テラスハウス
だいたいこんな感じです。
⑤のテラスハウスというのはファミリー向けで
一見きれいなのですが、
あれはマンションやコーポどころかアパートとおなじ軽量鉄骨なのでピアノどころか下手をすればお隣同士の会話の内容まで聞こえる場合があります。
それをどうしてわざわざピアノ可・ペット可にするのかがわかりませんね。
要はオーナーが何もわかっていないだけなのです。
ですからこれから転勤・引っ越しなどで賃貸を借りようとしている方は、わざわざピアノの有無など申告しないほうが良いですよ。
実際に住まわれてからピアノを購入する方も多くいらっしゃるわけですから。
要は他の住人に迷惑をかけなければいいわけです。
夜中とか非常識な時間帯に音を出したりしなければですね。
このあたりは楽器をやられている方とそうでない方の価値観や考え方の違いが大きいのです。
青葉区、都筑区、宮前区はプロも含めて楽器をやられている方が物凄い割合でいらっしゃるわけですし、その辺お互いさまといいますか・・・・。
はじめからいい楽器を用意する必要はありません。
まずは本人にやる気があって、
いかに楽しくレッスンを継続していくか、
楽しく上達していくかということが一番大切です。
ピアノはレッスンに通ってさえいれば弾けるようになるというものではありません。
ですから家に鍵盤楽器が全くないという状況で習い続けるというのは不可能ですね。
一番の理想はキチンと調律されたアコースティックピアノがあることですが
(タッチや強弱・表現力をつけるという意味で)
① 子供が習い始めて続くかどうかわからないのに、
いきなり何十万のものを購入するのはためらう
② マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいるため、
音の問題で生のピアノをを弾くのはむずかしい
③ 転勤が多いため、引越しのたびにピアノを移動するのは大変
④ ワンルームに住んでいるため、スペース的に置き場所が取れない。
また、夜、仕事が終わってから練習するにはご近所のことを考えてむずかしい。
↓↓↓↓↓
以上の理由などからピアノを購入するのはちょっとためらう、
という方が多いと思います。
電子ピアノもいろいろなメーカーからいろいろなタイプのものが出ています。
●アコースティックピアノと同じような形をしているタイプ
●グランドピアノと似たようなデザインの電子ピアノ
●あまり機能がたくさんついていないけれど、
見た目がとてもスタイリッシュなタイプ
(カラーバリエーションも選べます)
●10万円以上から買える枠組みもしっかりした木目デザインや鏡面タイプの黒い電子ピアノ
(ペダルは固定でついています)
●手ごろな値段(10万円以下)で買える電子ピアノ(ペダルは後付けタイプが多い)
■ 音色も変えられて、リズム機能が付いているタイプ
後付け簡易ダンパーペダルのタイプのものはお勧めできません。
(ダンパーペダルとは音に余韻を残す、広がりをもたらすための
通常のピアノの右側についているペダルのことをいいます)
電子ピアノですと
- 日中でも音量を絞って練習できる
- 夜間などはヘッドホーンで練習できる
- 調律がいらない
などの利点があります。
ただし、鍵盤のタッチが軽めで(お値段が安いタイプほど軽い)
中級以上レベルの方だと物足りない、
強弱などの表現力をつけるのにとぼしくなってしまう、
などの欠点もあります。
ダンパーペダルが固定で付いているタイプ
ジャズなどを主に好んで弾かれる方はリズム機能がついているタイプ
上記のタイプがオススメですね。
(ただし、ワンルームなどにお住まいの方で電子ピアノですら置き場所がない、
という大人の初心者の方はご相談くださいね)
アコースティックピアノについて
新品のピアノにもいろいろクラスがあります。
また、リニューアルピアノと称して中古のピアノもいいもの
(ハイクラスのもの)が市場に出回っています。
アップライトピアノは背の高いピアノの方がその分弦が長いため音が良く高価です。
グレードの低い新品を購入するよりも、
リニューアルピアノで高価格帯のグレードの高いものを購入した方が良い場合もあります。
直接触れて、音を聴いて、目で確かめて、
信頼のおける楽器店で購入するのがベストでしょう
その他
- 子供の頃に使っていたピアノがある
- 今まで電子ピアノを使っていたけれど、
- 保護者の方が子供の頃使っていたピアノが実家にある
などの方々もいらっしゃると思います。
長い間使っていなかったでしょうから是非、
この際調律をなさって、また活用してくださいね。
アコースティックピアノを家に置きたいのだがご近所への音漏れや
マンションなどの集合住宅なので音のことが心配です
↓↓↓↓↓↓
アコーステックピアノに後付けで「サイレント機能」をつけて
ヘッドホーンで電子ピアノのように練習することもできます。
新品ではじめからサイレント機能がついたアコースティックピアノも出ています。
また、どうしてもヘッドホーンなしで臨場感を味わって弾きたい、
という方でしたら思い切って「防音室」を設置なさるのが良いでしょう。
持ち家の一戸建て・分譲マンションなどで引越すことがない場合、
すでに普通にあるお部屋に一見防音室とはわからないような感じに
壁を壊さずに作ることもできます。
賃貸マンションなどでいつかは引越しする予定がある方でも
ユニット式で組み立て、解体費用もそれほどかからずに設置できるものもあります。
アップライトピアノでしたら2畳からあります。
防音に関しては、かなり研究しましたので、
ご相談いただければご予算・状況によって最適なもの、
いい業者さんをご紹介できます。
当教室は楽器店ではありませんので、無理な購入をおすすめしません。
今、あなたにとって何が最適かをご予算や状況によってアドバイスさせていただきます。
楽器のことや今の状況、これからの状況で迷いがありましたらご相談ください。
上達にあわせて キーボード→電子ピアノ→アコースティックピアノと
買い替えをしていくのも良いかと思います。
- この曲が終ったらピアノを買おう!
- このテキストを全部クリアしたらピアノを買おう!
そうして目標をもってレッスンに望んだ方が楽しくもあり、
目の前のご褒美、という意味でも上達することが考えられます。
大切なのは本人のヤル気ですからね。
むしろアコースティックピアノを購入したがさっぱり練習せず、
弾けるようにもならず→→家の中の置物状態
これだけは避けていただきたいですね。楽器が可哀想ですよ。
中には「電子ピアノでは上達しないから習うと決めたら必ず生のピアノをご用意ください」と
おっしゃられている先生もお見かけします。
そういう先生は上級の生徒さんやコンクールなどを目指す生徒さんしか取らないなど
それなりのお考えをお持ちの先生ですからそれも一つのご意見だと思います。
「初めは誰でも初心者。目が出るか本当に好きになるかは本人次第」
ピアノ以外の生活全般も含めて考えた時に、
音楽やピアノがどのくらいのウエイトを占めるのか
その度合いによって練習時間や集中できる時間もそれぞれです。
ムダに多くの時間をかければ良いというものでがありませんが、
短期間でピアノが弾ける技術が身に着くことはあまりなく、
10年とかある程度でも集中してコツコツとやって
はじめてピアノが弾けるという形になるのが普通でしょう。
比較的短期間ですごい上達できる人は
ピアノを弾くことがすごく好きで
何時間弾いていても全く苦にならないようなお子さんや大人の方でしょう。
昨今の住宅事情、とくに都市部では
集合住宅が多いですからね。
教室の周囲もマンション群です。
それでピアノを習っている人口は
すご~~く多いです。
一戸建てにお住まいの方などは
生ピアノがいいと思いますが、
やはり気兼ねなくたくさん弾いてほしいと思っていますので
電子ピアノは大歓迎です。
柴田音楽教室
教室では常に調律・調整されたいい音のグランドピアノで、
「音を集中して聞くことができる」
完全個室の防音室でレッスンすることができます。