ピアノレッスンで 中だるみに陥ってしまった時には・・・
ピアノレッスンにおける”中だるみ”についてのお話。
ピアノレッスンをはじめて何年か経過したときに、わけもなく気が停滞して
■「進み具合が極端に遅くなる」
■「練習はしているのに中々曲が仕上がらない」
■「レッスンに行くのは楽しいけれど家での練習があまりやる気が起きない」
こんな事態に陥ってしまうことがありませんか?
これは誰にでも起こる現象です。
習いはじめて何年目 というより中だるみが生じやすい明確な時期は「ステップ2の終わり当たり」です。
家でも練習しているのに弾けないわけではないのに、何だか上達している気がしない。
このステップ2の終わり当たりに起こる現象は大体ほぼ全員に起こります。
その時、絶対にやってはいけないこと。
それはそこでピアノを辞めてしまうことです。
その時点でピアノを辞めてしまうと、99%の人はその先はもうピアノを弾くことがなくなってしまうのです。
■中だるみを解消するには?
ピアノの基礎を固めるには最低2年はかかるのが普通です。
それを過ぎた頃、全員ではありませんが普段弾いている「練習曲集が滞ってしまう」ことがよくあります。
そんな時「お気に入りのJ-POPなどの簡単なアレンジの曲を1曲弾いてみる」ことがおススメですよ。
そして「その曲が弾けている自分を”イメージ”する!」のです。
それ以外にも上手い人の演奏動画を見て「自分もこうなりたい!」と強く思うことです。
気分転換になりますし、そもそも柴田音楽教室はクラシックだけに特化した教室ではないことをこちらのHPでもお伝えしています。
クラシックだけの偏った考え方や音楽性に捕らわれて欲しくないのと、子供時代にいろいろな音楽を経験することによって幅広い音楽性が身について大人になってからもスッといろいろなジャンルの曲にすぐに挑戦できるようになるからなのです。
TVの主題歌やアニメの主題歌など、今はスマホでカンタンに曲検索ができる時代。
YouTubeなどはスマホで映像とともに「曲名・アーティスト」の検索をすると大体出てきます
(著作権の関係上、YouTubeでは本人の歌唱を掲載しないアーティストもいますが、なるべく本人の音源をおすすめします)
■道半ばにして単なる中だるみで辞めてしまうとどういうことになるか?
ものごとすべてに対して辞めグセが付いてしまいます。
統計を取るとピアノに限らずおけいこ事を次々に辞めてしまって何も残らない、何も打ち込めるものがないまま大人になります。
当然、大人になってもずっとこの癖が続きます。
病気でもない限り休んでしまうと2年経つとほぼ楽譜が読めなくなります。
指が動かなくなるというのはそこからかなり年数が経過して年齢が40歳を超えた人に起こりがちな現象ですが、小学生の段階では著しい成長過程にあるにもかかわらず途中で中断すると楽譜そのものが「音符で書かれてあるけれどそれを表面的な図式でしかとらえることができなくなる」のです。
つまり「楽譜というものは見えているけれど音符単体で数えることがやっとになってしまったり、目で見た瞬間に一つ一つの記号という認識でしかとらえることができなくなる」というピアノ入門の頃に戻ってしまうわけです。
レッスンを続けているうちは音符というより楽譜という「全体像」で音楽をとらえることができて「楽譜を見ただけで流れとして何が書かれてあるのかを理解することができ、頭の中で音が鳴っている状態」が当たり前のようにできています。
私達が普段話している日本語。
通常は3,4歳ころから一つの文字を覚えて短い単語⇒文章を読む、話すという流れで成り立っています。
これが一つの文字しかわからない、つまり音楽に例えると「楽譜という流れではなく音符単体を読むのがやっと」「下から音符を数えないと読めない状態」になってしまうのです。
<結論>
ピアノレッスンで中だるみを感じたら普段弾いているピアノ練習曲集の他に「自分が気になっているJ-POPの曲を弾いてみよう!」
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