画一化した音楽レッスンに未来はあるのでしょうか?
GWはすべていいお天気に恵まれて何よりでしたね。
私は今後のレッスンについてじっくりと考えるいい機会になりました。
新たに教材テキストをいろいろ開拓しようと出かけていき、5キロもの教材を仕入れて参りました。
ライブラリーが倉庫になり、そこにももうすでに入りきらず(一説には津波の部屋ということに・・・)
いつも行事や発表会などに追われているなどということになりますと、一人一人のレッスンの進め方などをどのように有効的に進めていくべきかを考える余裕などなくなってしまいますのでね。
jazzのレッスンの教材はその方によって千差万別ですので、どういうことをどの程度習いたいのかということをじっくりカウンセリングしながら決めていきます。
お子様のレッスンは入門年齢によって大きく異なります。
そこで
今月は●●強化月間。 と銘打ち壁に貼って実行することを試みようと思います。
例えば・・・・
今月は譜読み月間。
音符カードと鍵盤が瞬時に一致するかどうか?
これを毎回のレッスンで行ないながらドリルを1,2ページずつやってきてもらう。
リズム月間。
リズムの打ち込みをエレクトーンのキーボードパカッションを使ってやってもらう。
聴音月間。
集中して聴音をやる。
演奏月間。
曲を深く掘り下げて演奏してみる。
これらのことをいつものレッスン内でまばらにやるのもいいのですが、それではすべてが中途半端になりかねないので月ごとに集中してやってみることも大切だなと。
一人一人の生徒さんがみな同じ性格ではありませんし、それぞれ得意不得意の分野もあるわけです。
そして、じっくりこなしていくことが得意な生徒さんもいれば、器用にトントンとこなしていくことが得意な人もいます。
長く習っていて中だるみに陥ってしまう生徒さんには曲を追い詰めて教えるよりも、コード奏を集中プログラムでこなしていくとあっという間にできるようになり、それが自信につながって今度は曲を練習することに集中できるようになったり。
どこにでもあるようなみんなが同じ教材を使って同じようなレッスンの進め方が果たしていい結果になるでしょうか?
たとえば基礎の段階は除いて、ブルグミュラーに突入した時、その併用教材がみんながチェルニーになってしまうと、途端にピアノがつまらなくなる。
これはよくあるお話だと思います。
それをやる時間があるならば、少しでもクラシックの名曲を時間をかけてやった方がいい場合だってあると思います。
お子様によってはジャズの曲集を使うこともあります。
何のためにその教材を使うのか。
バッハのようにポリフォニー的な弾き方や楽曲が向いているとは限りませんし、ジャズだってそうです。
クラシックの楽曲が向いている生徒さんだっていますしね。
上級に入ってすべてショパンばかり、バッハばかりと決めてしまえばそれが向いているとか好きな生徒さんはいいのですが、そうでなければいつのまにか苦痛になってしまうこともあるでしょう。
みんなが音大に行くわけではありませんので、その人にあった適性をいち早く見抜いてあげることも教師の役目だと思っています。
じっくりやればできる生徒さんはたくさんいます。(ダラダラはいけませんが)
生徒さんの性格もみんな違います。
好きだったら辞めない。 そういうことだと思うのです。
ピアノを学習として習うだけではなく、ぜひご家庭で音楽を聴く環境を作っていただけたらと思っています。
ここ数年の間に時代はPCからスマホに移り変わりました。
それでもPCの大きな画面で見る映像はやはりスマホの小さな画面では得られないものがあります。
You Tubeからヨーロッパのすてきなクラシック演奏がたくさん見ることが出来ます。
ピアノだけに凝り固まることなく、ぜひともオーケストラの演奏を見せてあげて下さい。
ジャズでしたらアメリカです。
古い映像も含めて黒人のアーティストがすごくいい演奏をしているのがたくさんあります。
ある意味恵まれたいい時代になったのですよ。
わざわざCDやDVDを買わなくても、世界各国の音楽を映像で見ることが出来るのですから。
是非ともご家庭でその環境を作ってあげて下さいね。
そうすることでお子様のピアノレッスンに対する心の持ち方が変わります。
こんな曲が弾けるようになりたい!
これを是非映像付きで。